ケース6 自覚症状がなかった糖尿病の合併症
見える幸せを実感(気付き~検査)

佐賀県の森さん(仮名、63歳)は、糖尿病の診察ときに眼科も受診するよう医師に言われました。
普通に見えていたつもりでしたが「糖尿病網膜症」が判明。
現在は、目のためにも糖尿病が進行しない食生活を心がけています。

体験談 画像

森さん(佐賀県)     女性 63歳

症状:右目網膜の出血
病名:糖尿病網膜症

糖尿病が発覚するも目は自覚症状なし

画像54歳の時に糖尿病になってしまったので、治療を始めることになりましたが、その時の内科の先生に「一度、眼科の診察も受けてください」と言われました。
目はもともとよく見えるほうで、老眼など年齢も年齢だし…と思うことありましたが、特に病気かもと思うような見えにくさは感じたことがなかったので、言われたときは「なぜ?」と不思議に思いました。
当初は糖尿病の病院に加えて眼科にも通うのは少し面倒で、特に見えなくなっているわけではないのでそのままにしていました。

しばらく少し目のことも気にして過ごしていると、ほんの少し見えにくいかも…と思うこともあり、眼科に行くことにしました。
ですが、その見えにくさというのも、家事の合間に雑誌を見ているとき、ほんのわずかにホコリのようなものがあるような気がした程度で、正直、違和感というほどでもありませんでした。
もし、内科の先生に勧められていなければ気にならない程度のものだったので、あの時、勧めてもらえてよかったです。

失明もある病気と聞き不安に

画像眼科に行くことにしたものの、おそらく特に何も問題ありませんと言われるんだろうなと、勝手に思っていました。
それくらい、気になるような自覚症状はなかったのです。
眼科で糖尿病の担当医から眼科を受診するように言われたことを伝えると、網膜の状態を確認しましょうと言われました。

視力を測ったり、眼圧を調べたりしたほか、目薬で瞳孔を開いて網膜の血管の状態を検査してもらいました。
1時間くらいで検査が終わり、結果を聞いてみると右目の網膜に出血があると言われ、大変驚きました。
さらに、網膜の黄斑部というところが少しむくんでいるともいわれました。
病名は「糖尿病網膜症」と診断され、この病気で失明してしまう場合もあると聞いて、とても怖くなりました。
出血したところにまた新しい血管ができるそうなんですが、その血管は出血しやすく放っておくと、どんどんひどくなるかもしれないと言われて不安になりました。

糖尿病を良くすることも大切だと言われましたが、今の症状を良くするためにも眼科でも治療することになりました。