ケース6 自覚症状がなかった糖尿病の合併症
見える幸せを実感(治療~現在)

注射でむくみや出血もなくなった

糖尿病網膜症による目のむくみの治療のため、目に注射をすることを勧められました。
わたしは注射が嫌いで、まして目に注射するなどとても痛そうで、一気に不安な気持ちになりました。
ですが、眼科の先生が「麻酔をするので、注射をするときに痛みはあまりないですよ」と言ってくださいましたし、症状が進んで目が見えなくなっては困るので、勇気を出して注射を打つことに決めました。
実際、麻酔が効いていたので痛くはありませんでした。

治療としては1カ月に1回、3カ月連続で注射を受けました。
注射をした後は翌日まで眼帯をするのですが、視野が狭くなって距離感がわからなくなります。
もし片目が見えなくなったら、きっとこういう感じなんだろうなと思い、怖くなりました。

注射をしてからは、黄斑部のむくみもなくなり、網膜からの出血もなく状態は安定しています。
今も2~3カ月に1度は眼科の診察を受けていますが、糖尿病を良い状態に保つことが目の健康にもつながるということで、HbA1cの値をよくするように眼科の先生からも言われています。

健康的な生活の中で見える喜びを実感

画像現在は、糖尿病が悪くならないように、散歩や体操をしたり、食事制限をしたりして、健康的な生活を送るように心がけでいます。
その甲斐あって糖尿病の治療も順調で、眼科の先生にも、今の感じを保っていけば目も良い状態を保てるでしょうと言ってもらえています。

目の病気になってから、散歩のときにふときれいな景色に出会ったり、パソコンで調べ物をしたりしたときに、目が見えるということはとても幸せなことなんだなと実感するようになりました。
健康のために出かけることも増えたのですが、その際に今までは気に留めることもなかったものも、ちゃんと見ておこうという気持ちになっています。
時々、外食でこってりしたものや、甘いものなどに目移りしてしまうこともありますが、もうすぐ孫が生まれるので、孫の顔をしっかりと見ておくために我慢しています。
孫に会えることを励みに、これからも健康的な生活を心がけていきたいと思っています。